神が詠んだ歌 ~新古今和歌集の神祇歌より|睦夢夕

“補陀落(ふだらく)の 南の岸に 堂立てて    今ぞ栄えむ 北の藤波” -新古今和歌集 神祇歌(1854) 意味は「補陀落山の海の南岸にこの御堂を建てた功徳によって藤原北家は今こそ繁栄の時を迎えるであろう」。 新古今和歌集第19巻には「神祇歌」というカテゴリーが設定されており、おもに神仏が詠んだ(とされる)…