『セデック・バレ』と『戦士経』―― 「首狩り宗教」から魂を解き放つ|佐藤哲朗(nāgita)
パーリ三蔵読破への道 連載第十三回 佐藤哲朗 セデック・バレ(真の人)の条件 先日、『セデック・バレ』(ウェイ・ダーション監督)という台湾映画を観ました。日本統治下にあった一九三〇年の台湾で、高地先住民族であるセデック族の戦士と日本軍が衝突した霧社事件をテーマにした歴史長編です。第一部「太陽旗」、第…