読者が亡くなった|南木義隆

 自分の最初にして現状唯一の単行本である『蝶と帝国』をとても気に入ってくれて、周囲に布教してくれていて、一度ネットで軽くやり取りをしたら「次回作が出たらサインをお願いしていいですか!?」と食い気味に言ってくれた読者がいた。「もちろん、喜んで」と答えた。その方がちょっと前に亡くなっていたことを知った。…