近藤聡乃のいろいろ 第6回|ナナロク社
四谷三丁目のカッパ 死んだという噂を聞いてその男のことを思い出した。それは妙な男であった。大抵スベスベしたシャツを着ており、いつもニヤニヤと笑っていた。こちらもつられてニヤニヤするうちに夜になり、朝別れた後で我に返って腹が立つ。今日こそはピシリと言ってやろうと待ち構えていると、怒るほどではない絶妙…