魔源郷 第6話「猟師ラム」|夏目べるぬ

 日光が照りつける、少しばかり暑い午後。  大きな都会の街に、その男はやって来た。  つばの広い大きな白い帽子に、青いマントと黒光りした長い銃。  男の名は、ラム。  ラムは爽やかな明るい笑顔で、町を見渡した。 「…汚い街。」  そう呟いて、歩き出した。 「猟師さま!」  ラムの姿を見つけた女が、傍に近寄…