松原文枝 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる 闘いの記録』 : 「浪花節」でも「ニヒリズム」でもなく|年間読書人

映画評&書評:松原文枝『ハマのドン』(映画&集英社新書) 映画が終わると、盛大でもなければパラパラというほど少なくもない拍手が巻き起こった。もちろん、滅多にないことである。 私は、大阪・十三にある単館系映画館「第七藝術劇場」で、いつものとおり最前列の席に陣取っていたから、どんな人が拍手をした…