「徹底して普通の物語、なのに感動させられるのは、彼が『位置』を書ける人だから」――2019年本屋大賞ノミネート作家・小野寺史宜の文章の魅力について、担当編集に聞いてみた。|ポプラ社一般書通信

 「ポプラ社一般書通信」を有志で始めることになったとき、いつか絶対にインタビューすることになるだろうな、と思っていたのが野村浩介という編集者だった。  一般書事業の創立期から本を編集し続けてきた最古参。200万部の大ベストセラー『グッドラック』を仕掛けたかと思えば、『百年文庫』『百年小説』『諸国物…