短編小説 駅前ひろばの片隅で【第1夜】由紀「ごめんね……」|里坂久雄

シングル 午前5時35分。 アラームが鳴る前に、由紀は目を開ける。 薄いカーテン越しに、初夏の朝の光がぼんやりと差し込んでいた。 「今日も、頑張らないと」 洗濯機を回し、その間に、朝ごはんの支度をする。 目玉焼き、ウインナー、ブロッコリー、ミニトマトを添える。 それから豆腐とわかめの味噌汁。 一息ついてい…