ノーラン作品の「時間の嘘」の愉悦と危うさ|R. Maruyama

クリストファー・ノーランの映画が好き。『TENET』を見て、改めて思った。それも、中毒に近い「好き」だ。しかし僕にとって、ノーランの作品世界に浸ることは、どことなく不健康な感じもする。ノーラン作品の愉悦と危うさ、その正体は何だろう。 映画評論家の町山智浩さんは、ノーランの映画を「嘘」というキーワードで読…