後白河法皇㉒|坂本晶の「後悔するべからず」

公卿会議は続く。 頼朝、義仲、行家の三人に、それぞれ位階と任国が与えられることになった。 しかし、頼朝は功第一とされながらも、未だ上洛していない。 そこで官位は頼朝が上洛した時に与えればいいという藤原経宗の意見と、直ちに頼朝を賞すべしという、九条兼実が対立した。 (兼実はとことん反院政じゃのう) と、後…