後白河法皇⑭|坂本晶の「後悔するべからず」

近衛府の大将は、平重盛が既に右大将になっていたが、このたび重盛が左大将、宗盛が右大将に就任することになった。 武士が台頭して以来、武士は検非違使や弾正台など、武士にふさわしい官職に就いてきたが、近衛府の将官は公家が独占してきた。 独占どころか、出世コースであった。近衛府の大将から大納言、大臣へとなる…