後白河法皇⑪|坂本晶の「後悔するべからず」
僧兵による強訴は、摂関政治の頃には少なく、院政に入ってから急増する。 今回は、その強訴のひとつである嘉応の強訴を見てみよう。 この頃の後白河法皇の寵臣は権中納言藤原成親で、成親は尾張国の知行国主だった。 院政期から始まる知行国制は、その国の国司を朝廷に推薦(実質的な任命)をする権利を各氏族に与えたも…