一領具足⑮|坂本晶の「後悔するべからず」

(いずれこの日が来ると思ってはいたが…) 元親は呆然としていた。どこから手につけたものやら。 方途がつかない。 準備はしていた。 元親は一領具足6000を含む40000の軍勢を動員していた。多方面作戦になるので、元親は白地城に本陣を構えて、適宜に派兵するつもりだった。 しかし、羽柴軍の方が数が多い。羽柴軍は110000…