後白河法皇㉕|坂本晶の「後悔するべからず」

法住寺合戦の2日後、木曽義仲は新政権作りに腐心していた。 後白河法皇を脅せば院宣を発給させることができるが、それだけにこの手はあまり使いたくない。より気脈の通じた人物を傀儡にしたい。 天皇は幼帝だから、天皇を直接に傀儡にはできない。傀儡にするなら、抵抗する後白河法皇よりも藤原摂関家がいい。しかし後白…