伊達政宗⑳|坂本晶の「後悔するべからず」

噂は、政宗の耳にも届いた。 恐怖のあまり、政宗は口の中がカラカラに乾いた。 政宗は慌てて小十郎を呼んだ。 「小十郎、そなた江戸大納言(徳川家康)のところに行って、太閤殿下に此度のことの取りなしをお願い致せ」 「承知つかまつりました」 小十郎は徳川家康の伏見屋敷に出かけた。 家康はすぐに小十郎と面会した。 …