宝くじ魔法学校 #毎週ショートショートnote|ささざめ

「ちっ。今日も当たらなかったか。」  男は、手に持った夢の跡をビリビリと破いて、ゴミ箱に捨てた。  数年前に「宝くじ魔法学校」が出来てからというもの、普通の人は殆ど宝くじに当選しなくなってしまった。  しかし、男にとって、宝くじは生きがいだ。そう簡単に辞めることは出来ない。 「1等が当たれば、今の仕事…