『暦のしずく』 剣を持たぬが奥義|くわっち
現代の講談は、型がある。 高座があって、釈台があり、張り扇がある。 言葉だけを操って、場が立ち上がる。 響くのは、声と――間だ。 張り扇のビートが人々を別世界へと誘う。 江戸中期の講釈は、もっと粗い。 まだ型がない。 どこまで語っていいのか―― どこからが危ないのか―― それもわからぬまま、語る。 自由は常に危険…