祝福のトランペット|珠楽(tamarack)とと子
星しぶきをあげながら、タヌキとシロクマを乗せた船はぼんやりと点滅する淡い光を目指していました。 「どうやら、星がうたた寝をしているらしい」 静かな寝息が聞こえるくらい近くまで船を寄せて、タヌキは指を口に当ててシロクマに話しかけました。 シロクマはコリコリとかじっていた芋けんぴの袋をそっとしまいました…