100年前の死者と視線が合う瞬間②-ピアニスト久野久の軌跡から考えたこと-|Sue
前回からの続き。 久野久の生涯は中村紘子著「ピアニストという蛮族がいる」を読めば、その一生の概要はつかめる。これを基にして彼女の身に起こったことを箇条書きにすると以下の通りである。 ①2歳の頃に女中の不注意で神社の石段から落ちて片足に一生の障害が残る。 ②一家離散。 ③頼れる実家もなくなり嫁ぐことも…