小説と貧しさと人殺しの話|summer_lights

 小説を書こうと思ったのは、大学三年の春とか、そんな頃だった。  特に不自由な暮らしをしていたわけではなかったけれど、あまりお金を書けない趣味も見つけたいな、なんてことを考えた。僕は半端に勉強ばかりしていたし大学でも沢山レポートを書いていたので、きっと言葉は得意だろう。そんな浅ましい理由から物語を…