第六章朝靄の港、はじめての人の影|THE OLD SAILOR'S
朝の光は、まだ完全には海を照らしていなかった。 マーベリックとエミーは、簡単な食事をすませると、 人の気配があると思われる港の方へと歩き始めた。 焚火の跡を背に、湿った浜を踏みしめながら進む。 霧が、静かに水面を這っている。 港の先に、ぼんやりと何かが見えた。 家とも小屋ともつかない影が、朝靄の中に…