悲しくなかったから|チアーヌ(乃村寧音)

あれから どれくらいの時が過ぎたのかなんて 思い出せないけれど わたしは夜の11時頃 仕事帰りにひとりで 国道4号線沿いの びっくりドンキーで ハンバーグディッシュを食べていて つい 水をこぼして 読みかけの文庫本を 濡らして 水は床までぼたぼたと垂れて わたしは 店員を呼ぼうと思ったのだけれど なぜか 声が出なく…