だから、もう眠らせてほしい|西智弘(Tomohiro Nishi)|note

僕はある夏、安楽死を願った二人の若い患者と過ごし、そして別れた。 ひとりはスイスに行く手続きを進めながら、それが叶わないなら緩和ケア病棟で薬を使って眠りたいと望んだ30代の女性。そしてもうひとりは、看護師になることを夢見て、子供たちとの関わりの中で静かに死に向かっていった20代の男性。 そしてこの二人…