Forester|toshigo

 樹皮外套が粉砕される轟音は爆発にも似ていた。 「くそ!飛車型がやられた!」 「撃ち返せ!」  怒号を上げて放った機関砲の弾は、樹壁を木屑に変えただけだった。  第八枝下幹での遭遇。隧道が如き導管の中に遮蔽物はなく、手数も頭数もこちらが上。条件は有利なはずなのに、こちらの制圧射撃は空を切り、木屑舞う中…