平成最後の冬までを語り続けて自己紹介・42 ―「明日」は無邪気な待ち合わせを守らないかもしれないから―|うさパイ

テレビのニュースで流れたテロップを目にした私は、言葉を失った。 そこにあったのは、同級生の名前だった。 よく通りかかる、あの道で。何の変哲もない、あの道路で。 同級生は、交通事故で命を落とした。 私たちにはまだ、お酒も煙草も許されていなかった。 テレビや新聞記事の内容が、私には遠い世界の出来事のように…