【断章】美醜について|瑞木理央 〜水の領域(短歌と詩)〜

私は あなたという存在の根源から放たれる美しさ を知っている 私は あなたという存在の深淵に蠢く醜さ を知っている かつて 私は あなたの教室の12列目で あなたが声を発する瞬間を待っていた 一分の隙もなく鎧われた あなたの言葉の尖りが 私には心地よかった 私はあなたの美しさに魅せられた いつからだろう …