【断章】壊れた世界|瑞木理央 〜水の領域(短歌と詩)〜

この世界が壊れた場所だということを 私はとうに知っていた だから 世界が音を立てて崩れてゆくのを目にしても (ああ、こういうこと、前にもあったな・・・) と どこか懐かしいような気さえしてしまう そう どこか懐かしい 壊れた世界 そもそも世界が壊れていなかったことなんて あっただろうか もうずっとずっと前…