【連作短歌】水の領域|瑞木理央 〜水の領域(短歌と詩)〜

龍の庭、その結界に触れるときかつてわたしも森だったこと あと一歩踏み出せばほら、ここからは水の領域 うたがうまれる たましいに鳥の刺青いつだって翔べる準備はできていたんだ 水が空を恋うように気がつけばまた ぼくらはとおく月をみていた 川面には光がさやぎ終わらない夏をあなたはいつまでも追う けれどい…