雑記:抽象との戦い。身勝手な正義感へのいらだち。|小原祥嵩 Yoshitaka Ohara

カミュのペストを読んだ。ペストがアルジェリアのオランの町に蔓延する。感染拡大を防ぐために、町は閉ざされる。突如日常に降り掛かった不条理の中で人々はどう生きるのか(あるいは死ぬのか)。 以前読んだ時はペストが流行するという設定が非現実的で、SFかのように読んだが、今読み返すとコロナ禍に置かれた状況とリン…