『人生の終着駅』|大和彩

駅構内にはこれまでほとんど見かけることのなかった層しかいなかった。 ベビーカーを押した母親。ミニスカートの制服から太腿を露出させた女子高生。杖をついた老人。 ビジネスバッグに黒いコートを着た自分がひどく場違いに思える。 いまいましい気持ちを吐き出したくて線路に唾を吐いた。下を向いた拍子に目に入った…