公園三景|久世じゅん|gemini

糸の切れた凧が、高い枝の先に引っかかっていた。 木登り名人でも歯が立たないような枝の先っちょで、ゆらりと風に吹かれていた。赤い尻尾がひらひらとはためき、解いたばかりの制服のリボンのようだった。 3月も終わるというのに、凧なんて。一体いつからそこにあるのか。再び空を舞うこともなければ、持ち主の元に帰る…