2019.10.8|かみしの
引き続き『後拾遺和歌集』の賀・別・羇旅・哀傷の部を読んだ。 春は花秋は月にとちぎりつゝ今日を別れと思はざりける(藤原家経朝臣・別482) 大人になるということは、果たされない約束を増やしていくということなのではないかと思う。花も月も空の枠内にある。ともに空を見上げる、ということは花や月を見ると同時に、…