掌編 「irodori」|茜あゆむ
「鳥のついばむ、眼の肉は、さぞ甘かろう。 肉が、妙齢の麗しい少女だったとは誰も夢見ないが、屍体はとろけた視界で、永遠の国を物語る。瞳はまさに恋をするものの目である。世界は希望の色をしているので、少女の慧眼もおいそれとは馬鹿には出来まい。 とそこまでを詠嘆した詩人は、まったくの下手である。 荒廃し…