〔小説〕定食屋|海明(ミア)|note

その定食屋は大隈講堂のそば、脇道にある古びたビルの二階にあった。暖簾をくぐるとカウンター席のみで、四人も入れば満席になってしまう。神棚のような棚にブラウン管のテレビがあって、決まって夕方のニュースが流れていた。講義が六限で終わる日は、いつもそこで夕飯を食べた。鯖の味噌煮定食が500円。もう長いこと値…