クリスマスという名の日常|少年B

クリスマスというものを意識することが減った。 もちろん、お付き合いをしているひとがいたときは、毎年なにかしら祝っていた。時にはふたりで、時には友達を交えて。家で、遊園地で、旅先で。 ただ、なにをやったのかと思い出そうとしても、ふしぎなほどに記憶がない。思い出すのはあの子の笑顔だけ。 そうだ、わたしは…