買う権利を、譲ろうと思ったけど、やーめた!|なかむら みか
*この話はフィクションです。 なんで、抽選で当たったのに、朝早く並ばないといけないのよ……。 スマホのアラームを消しながら、思う。 画面に映っている4:30が霞んで見える。 隣では、息子の達也が、軽くいびきをかいている。 あわよくば、夫の大樹に、並んでもらおうと思っていたけど、仕事で帰りが遅くなったようで、…