ソヨンによるニシャーダのためのカレーの話 著:土門蘭|やなした

 ソヨンは大学の同級生で、韓国から来た女の子だ。  文学部国文学科という、日本の文芸作品を研究するその学科に、ソヨンは留学生として入学していた。ふっくらとした白いほおに丸めがねをかけ、小さな背中に重たそうなリュックサックを負っている。そこには、本や辞書が入っているようだった。  よく学ぶ子だった。授…