柳本晶一は“世界の猫田”に挑んだ。<オリンピック4位という人生(4)>(鈴木忠平)

25歳、初めてのオリンピック。国内ではすでに強豪・新日鐵のエースセッターとして日本一に輝いていた。182cmの長身から左右でスパイクが打てる司令塔として、実績も自信も両手に余るほどだった。だが、当時の代表チームにおいて、柳本のポジションはいつ