『君の名は。』、断絶する昼と夜、黄昏時の亀裂

『君の名は。』のキーワードは黄昏(誰そ彼)だ。黄昏時は、物理的に人と人の見分けが単につきにくくなるというだけでなく、古代世界においては、現代とは異なる時間意識が下地にあった。 古代日本においては、昼と夜は、連続していく時間の中に収まる二つの時間帯ではなかった。昼と夜は、時間の概念ではなく、空間的な概…