古本夜話1034 三浦逸雄と『伊太利語辞典』

ダンテの『神曲』が続いたこともあり、もう一人の『神曲』の翻訳者にもふれないわけにはいかないだろう。しかもそれは本連載1016で『ユリシイズ』翻訳において謝辞を掲げられていた人物で、しかも第一書房の『セルパン』編集長の三浦逸雄によるものだからだ。これも幸いにして、『日本近代文学大事典』に立項を見出せ…