古本夜話1105 郁文舎と内藤耻叟、三輪文次郎『一覧博識漢学速成』

前々回、『古事類苑』に端を発して、古典籍などに関する出版人脈が形成されていったのではないかと述べたが、流通や販売のみならず、それは印刷業界の人々も含んでだったと推測される。そのことを立証する一冊を入手したので、やはりここで書いておきたい。 本探索1075の『日本随筆大成』第二期の発行者兼印刷者が桜井庄吉…