古本夜話1146 河原万吉訳、スエデンボルグ『天界と地獄』

前回の河原万吉がゾラ『居酒屋』の訳者であることを既述したが、その他にも思いがけない翻訳が見出される。それは拙稿「スウェーデンボルグ『天界と地獄』と静思社」(『古本屋散策』所収)、やはり『近代出版史探索Ⅱ』247の鈴木大拙訳『天界と地獄』と異なるものだが、河原によって同じ邦訳タイトルで、これも昭和五年に…