古本夜話1164 高浜虚子、俳書堂、『ホトトギス』

俳書堂編『俳句の研究』と題する菊判上製、五六八ページ、一円五十銭の一冊が手元にあるけれど、とても疲れた裸本で、背文字はほとんど読める状態にはない。 冒頭の俳書堂主人が記す「凡例」によれば、本書は明治三十一年十月の東京版『ホトトギス』第二巻第一号から、同三十八年七月までの俳句に関する諸篇を結集した一書…