小林多喜二「工場細胞・オルグ」(青木文庫) 工場における労働運動のやり方および党の拡張方法、シンパの獲得方法を小説化。

小樽市と思われる漁港街の製缶工場における労働運動を描いた文学。書かれたのが1930年なので、前年の株暴落から始まる世界恐慌のあおりを受けた状況と思われる。この時期、おそらく伊藤整はすでに上京していたはずだ(小樽市出身で、伊藤は小樽商業高校で小林の後輩にあたり、学生時代から彼の存在を知っていた)。伊藤整…