藤原帰一「デモクラシーの帝国」(岩波新書) 2001年911からアメリカが独断的に国際政治に介入し、世界を指導するという図式に変わった。

1989年の東欧革命で自由主義国家と社会主義国家の対立がなくなった。一時期は国際連合のような国家間の利害調整機能が働くかに思えたが、2001年9月11日のテロののち、アメリカが独断的に国際政治に介入し、世界を指導するという図式に変わった。このようなアメリカを<帝国>としてとらえる。この場合の<帝国>は、ローマ…