沢木耕太郎「テロルの決算」(文春文庫) 日本のテロリストの動機は「不気味」。〈私〉がいないノンフィクション。

感想を書く気が重い。この時期(2008年)では、イスラム過激派のテロに重ねて考えることになるだろうし、ドスト氏の「悪霊」に重ねた政治テロの系譜も興味深いし、なにより自分の命を捨てて他数の命を救うために権力者を殺害することの是非(ないし自分の態度)を検討することにもなりそうだし。それらになんらかの意見を…