中島健蔵「昭和時代」(岩波新書)

1903年生まれ、1979年没。戦前の肩書きは東京帝国大学文学部フランス文学講師にでもなるのだろうが、この人は文学者というよりも、人を集める組織者、運動の理事や幹事を引き受けるオルガナイザー、政治・文学・芸術などの評論家と見ることがおおい。もうひとつの側面は、自分を語ることによってある情況を説明するという…