平岡正明「日本人は中国で何をしたか」(潮文庫) 略奪・強姦・虐殺などが当たり前になっていた中国本土での戦闘と占領政策を掘り起こす

だいたい3つの区分で旧日本軍の行った残虐行為を紹介し、その背景を分析する。その際に、国民党軍や八路軍の戦略、政略も検討対象にする。そのことは、残虐行為の背景を理解する助けになる。 いつものように著者の主張をまとめよう。 ・1931年の柳条湖事件から、旧日本軍は満州経営に集中していた。そこから変化が起こる…