家永三郎「太平洋戦争」(岩波現代文庫) この戦争は1932年の柳条湖事件から1945年の敗戦まで15年間継続した戦争である。

文字から炎が湧き上がるかのような熱い文章。1913年生まれ。学生時代の1932年にマルクス主義と出会い、圧倒的な体験になった。その後、高校の教師になるが戦前・戦中は時局批判の活動ができない。戦後、その体験から現代史を講義するとともに、政治批判を活発に行う。有名なのは歴史教科書裁判で、だな。 この本は1966年に…