マーティン・ジェイ「アドルノ」(岩波現代文庫) アドルノはなにかを構築することには興味はなさそうで、むしろ批判すること、否定することを優先。

翻訳ではなにをいっているのかわからず、人の話によるとドイツ語ネイティブの人でも原文は難解な文章であるという。そういうアドルノへの興味は新ウィーン学派の音楽を聴きだしたことにあったが、アドルノの文章を読んでみてもわからない。というわけで、1990年初頭ではもっとも入手しやすかったアドルノ入門書を読む。今…